設定手順 — 実際に、こう設定し直す
06🚀 設定手順書 — あなたのClaude Codeを“自分仕様”に
コードは書きません。下の5ステップを上から順に、日本語で頼むだけ。ファイル名(interest.md / CLAUDE.md)は、そのままコピペで使えます。
interest.md に保存して」。これで初版が1ファイルできます。CLAUDE.md(プロジェクト直下、または全体に効かせるなら ~/.claude/CLAUDE.md)に「作業前に interest.md を読んで前提にして」と1行。Claude Code は起動時に必ず CLAUDE.md を読みます。/memory に登録してもOK。/schedule(ルーティン)。詳細は次章。interest.md の末尾に「ときどき専門外・反対意見も勧めて」と書いておく。視野が狭くなるのを防ぐ保険です(理由は第09章)。あなた私の対話ログ(.jsonl)の場所を教えて。直近1か月を見て。
あなたよく聞く話題・つまずきを箇条書きに。最近優先・挨拶除外で interest.md に保存。
あなたCLAUDE.md に「作業前に interest.md を読んで前提にして」を追記。
claude設定しました。以後はこのプロファイルを前提にお答えします。
↑ この3行を順に送るだけ。初版は粗くてOK——使いながら直すほうが、机上で完璧を目指すより早く良くなります。
確認 → 作る → 毎回読ませる → 自動更新 → ゆさぶりの5手。コード不要、日本語で頼むだけ。
仕組み化 — 手間なく、育て続ける
07🔄 自動で育て続ける — 「ほっといても賢くなる」へ
一度作って終わり、では古びます。理想は、使っているだけでプロファイルが勝手に最新化されること。
興味は移ろい、ログは毎日増えます。だから理想は、定期的にログを読み直して、プロファイルを自動で更新し続けること。ここで“育てるループ”が回り始めます。
◆つまずきポイント:定時実行の“認証切れ”
「定期実行ならでしょ」——ところが落とし穴が。ログイン状態が要る道具を cron で無人実行すると、やがて認証が切れ、夜中の実行が静かに失敗しがち。「動いてるつもりで、実は何日も止まっていた」はよくあります。
実用ハック — 認証が切れない仕組みに寄せる
解決は「ログインしたまま動く正規の自動実行に寄せる」こと。公式の仕組みは主に2つ。選び方は“ローカルのログを読むか”で決まります。
あなたのPC上で動く
手元のファイルに直接アクセスできる
→ ローカルの対話ログを読む今回の用途に最適
(PCがオフでも走る)
/schedule で作成・GitHub連携も可
→ ただしPC内のログには直接触れにくい
手元のログを読む今回はデスクトップ・スケジュール済みタスクが素直。起動時に自動でアプリが立ち上がる設定にすれば、毎朝の差分更新を認証切れなしで回せます。CLIで手早く繰り返すだけなら /loop も。
余談:この罠は当サイトのAI最新ニュース自動更新でも踏みました。無人実行は「動いた」より「止まっても気づける」設計が大事、という教訓です。
育てるループは「認証が切れない仕組み」に寄せて回す。起動時の自動実行で、取りこぼしも減らせる。
成果 — 育てると、どう効くか
08✨ 育てたAIで、何が変わる? — 提案と学習が、化ける
プロファイルを読ませると、AIの返事の“解像度”が変わります。とくに効くのが、リサーチと学習です。
◆① リサーチ:一般論ではなく、“あなた向け”の提案
「AIの最新ニュース教えて」
→ 話題のトピックを“広く浅く”
→ 知ってる話ばかりで刺さらない
同じ質問でも、プロファイル参照
→「あなたは“具体的な使い道”に関心が強いので…」
→ 刺さる論文・更新だけを選んで提案
ニュースの要約一つでも、「あなたが何を知り、何を求めるか」を前提に選別してくれる。用途に関心が強い人には使い道寄りを、研究寄りの人には一次情報を——同じ質問でも中身が変わり、情報の“当たり率”が上がります。
◆② 学習:つまずきから、復習問題を“自動生成”
いちばん面白い応用がこれ。過去ログには「何を学ぼうとして、どこで詰まったか」が残っています。そこを逆算させて、あなた専用の復習問題集(一問一答など)を自動生成できます。
あなた私のログから、今月つまずいた所を10問の一問一答にして。HTMLで保存して。
claudeプロファイルを確認します… CSP・SEO設定でのつまずきが目立ちますね。
実行あなた専用の復習ドリル(10問)を生成中…
完了review.html を保存。Q1「インラインstyleが本番で効かない理由は?」…
claudeあなたが実際に詰まった所だけを出題しました。弱点を狙い撃ちできます。
↑ 市販の問題集と違うのは、「あなたが本当に詰まった所」だけが出ること。プログラミングや新しい技術の学習で、これは効きます。
“育てる”の本当の価値
効くのはリサーチや学習だけではありません。文章作成・企画・制作——「あなたの関心と文脈」を前提にできる作業すべてで効きます。育てたAIは賢い検索エンジンではなく、あなたの道を知る“伴走者”になる。ここが汎用との決定的な違いです。
育てると、提案は“あなた向け”に、学習は“弱点狙い撃ち”に。情報と勉強の当たり率が上がる。
バランス — 育てすぎの落とし穴
09⚖️ やりすぎ注意 — “今の自分”に最適化しすぎない
最後に、いちばん大事な話を。育てる力は強い。だからこそ、効きすぎる副作用にも触れておきます。
Q. 自分の興味だけを学ばせ続けたら、どうなる?
A. 居心地はいいが、“枠の外”が見えなくなる。
過去ログは「これまでのあなた」。それだけを学ばせると、相棒は「今好きなもの」ばかり上手に差し出すようになり、視野が少しずつ狭まります。とくに時間減衰は“今”に寄せる強い工夫ですが、効かせすぎると最近触れない分野が抜け落ちる。便利さと視野の広さは、少しトレードオフです。
“ゆさぶり”を、わざと仕込む
対策はシンプル。プロファイルに「ときどき専門外・反対意見も混ぜて」と一文を入れ、月に一度は興味と関係ないテーマをぶつけてみる。この“意図的なノイズ”が井の中の蛙になるのを防ぎます。手段(仕組み)は固めていい。でも方向(何に興味を持つか)まで自動化で固めない——長く付き合うコツです。
再現は、固めていい。
でも、方向は開けておく。
育てる力は強い。だから“今の自分”に閉じないゆさぶりを、最初から仕込んでおく。
FAQ — よくある質問
よくある質問
はじめる前に気になりやすい点を、まとめてお答えします。
対話ログを使うって、プライバシーは大丈夫?
対話ログはあなたのパソコンの中に保存されているファイルで、それを読み解く処理も基本は手元で完結します。ただし、抽出した興味プロファイルをAIに読ませる時はその内容がAIに渡るので、住所・口座・パスワードのような機微情報はプロファイルに含めない/AIに渡す前に一度自分で目を通す、という二段構えが安心です。→ AIと詐欺・情報の守り方
初心者でもできる? プログラミングの知識は必要?
コードを書く必要はありません。やること自体を日本語でClaude Codeに頼めます。「私の対話ログを読んで、よく聞いている話題・つまずいた所をまとめて」とお願いするだけでも、最初の興味プロファイルは作れます。まずは小さく試して相性を見るのがおすすめ。→ Claude Codeのすすめ(入門)
「自動メモリ」があるなら、自分でプロファイルを作らなくてもいい?
役割が違うので、両方あると効きます。自動メモリは何もしなくても“作業のやり方・事実”を貯めてくれる土台。一方興味プロファイルは、あなたの“関心・学び・つまずき”を意図して凝縮した上澄みです。土台は勝手に育ちますが、「あなた向けの提案」を引き出す決め手になるのは上澄みのほう。自動に任せきりにせず、ひと手間で上澄みを足すのがおすすめです。→ 第03章 二層の記憶
毎回ログを全部読ませると、お金がかかりすぎない?
そのとおりで、毎回すべてを読み直すのは無駄が大きいです。前回どこまで処理したかを覚えておき、新しく増えた分だけを処理する「差分更新」にすると、時間も利用コスト(トークン)も大きく節約できます。これが続けるコツの一つです。→ 第04章 抽出の4工夫
自動更新は、どう仕組み化するのがいい?
昔ながらのcron(定時実行)でも動きますが、ログイン状態が必要な道具は認証が切れて止まりやすいのが弱点です。Claude Code 公式の定期実行に寄せると安定します。手元の対話ログを読む今回の用途なら、PC上で動きローカルファイルに直接アクセスできる「デスクトップ・スケジュール済みタスク」が素直。PCがオフでも走らせたい処理は、クラウドで動く「ルーティン」(/scheduleで作成)が向きます。起動時にアプリが立ち上がる設定にしておくと、取りこぼしも減ります。→ 第07章 自動で育てる
Claude Code以外の自律型エージェントは?
OpenHands(旧OpenDevin)やSWE-agentなど、自律型のコーディングエージェントは他にもあり、特定のベンチマークで高い成績という報告もあります。ただしこの分野は変化がとても速く、最適な道具は数か月で入れ替わります。「対話ログを自分の資産として育てる」考え方はどのツールでも応用できるので、土台を作っておくのが得策です。
育てすぎて、視野が狭くならない?
良い問いです。自分の過去ログだけを学ばせると「今の自分」に最適化されすぎ、枠の外の発見が減ることがあります。時々あえて未知のテーマを混ぜる/プロファイルに「たまには専門外も勧めて」と一文入れておく——といった“ゆさぶり”を仕込むと、相棒が井の中の蛙になりません。→ 第09章 やりすぎ注意